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「もんじゅ」が廃炉に、その影響とは [科学]

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政府は9月21日夕方、総理大臣官邸で「原子力関係閣僚会議」を開き、高速増殖炉「もんじゅ」について廃炉を含め抜本的な見直しを行い年内に結論を出す方針を確認しました。また、核燃料サイクル政策を推進するとしたうえで「高速炉開発会議」を設置し、今後の高速炉開発の方針を策定することを確認しました。


もんじゅについて、廃炉を含め抜本的な見直しを行うこととし、結論は高速炉の研究開発に取り組む方針と併せて、年内に原子力関係閣僚会議を開き決定するとしています。


ところで、「もんじゅ」とはいかなるものなのでしょうか?


もんじゅは、日本の福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉である。研究用原子炉との位置付けから、商用原子炉と異なり、文部科学省の所管となる。

MOX燃料(プルトニウム・ウラン混合酸化物)を使用し、消費した量以上の燃料を生み出すことのできる高速増殖炉の実用化のための原型炉であり、高速実験炉常陽でのデータをもとに建設された日本で2番目の高速増殖炉である。

核燃料サイクルの計画の一環であり、新型転換炉ふげんと共に開発が進んでいた。


日本は高速炉開発を国家プロジェクトと位置付けており、国際的にも高速炉を始めとした第4世代原子炉の研究開発において主導的な役割を果たしているとされた。


もんじゅはその中心となる施設である。2011年では、常陽及びもんじゅによって得られたデータをもとにして高速増殖炉開発の次の段階となる実証炉の設計が行われている。

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「もんじゅ」には、これまで1兆円を超える事業費が投入されましたが、この22年間の運転実績は、わずか250日でほとんど動いていません。



こうした中、もんじゅを存続させ、今後、運転を再開するには、新しい規制基準の審査に合格する必要があり、こうした審査や工事に、数年以上かかるほか、維持費や耐震対策などに数千億円規模の追加費用がかかる見込みで、政府・与党内でも国民の理解を得ることが難しいという意見が出ています。


さらに新たな運営主体の検討にあたっても、電力業界から「技術的な知見が無く、一般の原発の再稼働の対応で余裕がない」などとして、運営主体を担うのは難しいという見方を繰り返し示されています。このような影響面が、廃炉にする理由となっているようです。





私の両親とも福井県出身なので、かなり昔の中学生のころ、もんじゅがある福井県敦賀市で海水浴をしたことがあります。


そのころ、もんじゅを生の目で見て、こんなところにあるんだすごいと思ったものです。


もんじゅ自体が試験研究中心に運転され、維持費用ばかりかかってしまっては、廃炉方向になるのも無理ないように思いますが、少し残念に思います。


一概に廃炉といっても、長い年数がかかるので、それまで事故なく安全にことが進んでほしいものですね。


















 


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